A.L.I.Technologies A.L.I. Technologies Inc.
企業について
A.L.I. Technologiesは2016年に現会長である小松周平氏により「株式会社エアリアルラボ」として設立されたテクノロジー系スタートアップ。
ドローン、コンピューティングマシン、ブロックチェーンプラットフォーム、AI、ホバーバイクの技術開発などの研究開発〜運用を行っている。
大手企業とも積極的に協業しており、2021年には小田原市における「地域マイクログリッドを活用したエネルギーマネジメント事業に関する協定」を締結したほか、NEXCO中日本の高速インフラマネジメント実証実験への参画やNTTドコモとドローン飛行運用業務で連携など発表が続いている。
同社の事業は「Air-Mobility」「Drone」「Shared Computing」に分類することができる。
「Air-Mobility」事業は2017年から開発を進めているホバーバイクの実用化を核としており、2021年秋には世界初となる実用型ホバーバイクである「XTURISMO Limited Edition」の展示のほか、2022年前半に納車予定となる受注も開始。
ホバーバイク「XTURISMO」はテレビ朝日系で2021年9月より放送が開始される「仮面ライダー生誕50周年作品」である「仮面ライダーリバイス」ともコラボレーションしており、乗用マシンとして作中に登場するなど注目度を高めている。
「Drone」事業はオリジナルドローンの開発から無線給電システム、AIによる管制システムなどのプラットフォーム、そしてドローン操縦士の提供などドローンに関するワンストップモデルを実現しており、インフラ点検や緑化・農業センシング、測量、空撮などの分野で活用されている。
同社のワンストップモデルのソリューションは「ドローンテクノロジー」「AIテクノロジー」「屋内飛行技術」「操縦士の提供」「空撮・プロモーション映像制作」「国産のオリジナルドローン」から構成されており、産業用のドローン市場を創り出せるまでの網羅性が特徴。
演算力シェアリングである「Shared Computing」事業はCG制作におけるレンダリングプロセスを自律分散アルゴリズムを用いてクラウド上で実施するサービスである「BULLET RENDER FARM」を米国の半導体メーカーであるAMD社と共同開発しているほか、ディープラーニング向けのGPUクラウドサービスを提供している。
同社はクルマやバイク、UAV(無人小型飛行体)が空を飛び交う「エアーモビリティ社会」の実現を目指しており、現在の事業領域における技術や知見を蓄積することで、「エアーモビリティ社会」に対応する法整備後に飛躍できる可能性を高めている段階と言える。
同社にはプロサッカー選手で日本人アスリートとしては初のMIT特別研究員である本田圭佑氏が出資するとともに「Special Visionary KSK(特殊創造実行者)」に就任している。
グループ企業としてはオウンドメディアやECサイトの運営を行う「株式会社A.L.I.ワークス」とエンジニアやスポーツインストラクターの派遣事業を行っている「ASC HR Agent株式会社」がある。
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代表者代表取締役社長 片野 大輔
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設立2016年9月
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所在地東京都港区芝公園3丁目1番8号
芝公園アネックス6階
A.L.I.Technologiesの理念
OUR MISSION
Establish the Theory
この言葉には、従来の考え方にとらわれずに社会を変えるような新たなセオリー(理論や常識)を生み出していける会社にしていきたいという想いが込められています。世界に革新性・品質・持続可能性の高い商品・サービスを届けることでミッションを実現します。
OUR VISION
「空中域」から、社会の仕組みを変えてゆく
我々は常に新たなテクノロジーに挑戦し、社会に実装することを通じて、誰でも安心・安全・便利に空中域を活用できるインフラを提供し、エアモビリティ社会をリードするグローバル企業として社会に貢献します。
A.L.I.Technologiesの沿革
- 2016年
- 会社設立
- 2017年
- ・東京都港区元麻布に本社を移転
・第三者割当増資を実施
・(株)エアリアルラボから「(株)Aerial Lab Industries」に社名変更
- 2018年
- ・東京都港区芝公園に本社を移転
・追跡小型ドローンを開発
・本田圭佑氏の個人ファンド「KSK Angel Fund」が株式を取得
・本田圭佑氏が「Special Visionary KSK (特殊創造実行者)」に就任
・名古屋鉄道株式会社とドローン分野で資本業務提携
・第三者割当増資を実施
・片野大輔氏が代表取締役COOに就任
・電力ソリューション事業子会社「(株)ALI Energy」を設立
・ドローンデパートメント(株)の株式を取得し子会社化 - 2019年
- ・(株)Aerial Lab Industriesから「(株)A.L.I.Technologies」に社名変更
・多目的産業向けAIエッジコンピューター搭載ドローン「A.L.I. Number One」を開発
・AMDと共同開発のクラウドレンダリングサービス「Bullet Render Farm」を発表
・第三者割当増資を実施(総額23.1億円)
- 2020年
- ・芙蓉総合リース株式会社と資本提携
・東京ベンチャー企業選手権大会2020で入賞
- 2021年
- ・「小田原市における地域マイクログリッドを活用した エネルギーマネジメント事業に関する協定」を締結
・(株)NTTドコモとドローン飛行運用業務で連携を開始
・CO2排出量算出・可視化クラウドサービス「zeroboard(ゼロボード)」を事業譲渡
・世界初実用型ホバーバイク 「XTURISMO Limited Edition」を発表
A.L.I.Technologiesのサービス
インダストリー
- テクノロジー
ファンクション
- 飛行体の研究・開発・ソリューション提供
- AIソフトウェアの開発・運用
- ブロックチェーンの開発・運用
- クラウドGPUサービスの提供
A.L.I.Technologiesが求める人材
A.L.I. Technologiesでは「次世代を支える新たなインフラ企業となる」という目標を達成するために業容を拡大させていることから「あらゆる領域で、A.L.I.の成長を支えるメンバーを必要としています」として、人材採用を積極的に行っている。
同社が求める人材は展開する3つの事業である「Air-Mobility」「Drone」「Shared Computing」の事業においてみられる特徴を示すことで明らかにされている。
「Air-Mobility」事業ではモビリティインフラを生み出すためのビジネス戦略を構築し運用できる人材をはじめ調達、生産管理、品質管理、セールス・マーケティングなどのスキルを有する人材を求めている。
「Drone」事業はオペレーティング業務とコンサルティング業務に分かれており、ハイレベルなドローンオペレーターの育成や顧客の課題を解決できるオペレーション構築に対応できる人材を募集している。
「Shared Computing」はディープラーニング、IoT、レンダリングなど最先端の技術スキルを身につけることが可能であるとして、少数精鋭のプロフェッショナルなチーム構成で活躍できる人材が対象となっている。
A.L.I.Technologiesでのキャリアパス
A.L.I. Technologiesは新卒、中途、インターンシップを問わず優秀な人材を常に求めており、応募にあたってはジョブ体系を3つに分類し職種ごとに募集している。
エンジニア職ではソフトウェア開発やクラウド関連、組込み制御システム・制御ソフトウェアの開発エンジニアなどの職種が設定されている。
ビジネス職としてはマーケティング、事業開発、セールス&クライアント窓口、プロダクトマネージャーが用意されている。
またコーポレート職では管理機能や製品の品質保証なども担う。
A.L.I.Technologiesのトレーニング
A.L.I. Technologiesでは「成長し続けることは変化すること」という考えのもとで組織や仕組みを変更し続けており、スタッフがポテンシャルを最大化できる環境に力を注いでいる。
社内勉強会では様々な領域のプロフェッショナルが得意分野についての勉強会を定期的に開催。
また毎年「MVP」として活躍した社員の表彰を行っており、全社目標と事業部目標の達成に向けた業務スキルの向上をスタッフに対し求めている。
一方、A.L.I.は働きやすさへの配慮も充実させており、在宅勤務の推奨やコアタイムを撤廃したスーパーフレックスタイム制度を導入。
さらに社員の健康づくり支援の一環としてヨガやフィットネスなどの費用を会社が一部補助する制度である「ワークアウト補助制度」を設けている。