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シグマクシス プレミアインタビュー vol.1 代表取締役副社長 富村様

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シグマクシス プレミアインタビュー vol.1 代表取締役副社長 富村様

シグマクシス プレミアインタビュー vol.2 人事部 ディレクター 田中様

編集後記

#1 設立から8年、変わり続けるものと変わらないもの

岡部:
本日は、岡部と森でインタビューをさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。

設立当時から8年を超え、かなり規模拡大されていますが、ここに至るまでの富村様の役割について教えて頂けますでしょうか。

富村:
組織全体の運営を通じて、人財と組織を成長させていく立場です。
具体的な組織で言えば、経営企画、人事、品質管理、購買、財務、法務、広報、IR、育成、そして社内システムといったバックオフィス全般を担当し、コンサルタントのプロジェクト環境整備をリードしています。

また、コンサルタントのフィールドであるプロジェクトの発掘活動にも様々な形で関わります。
私自身が提案活動を行うこともありますし、ソリューションを持つ人財をお客様にご紹介する形での営業活動も行います。

岡部:
倉重社長との仕事の棲み分けや役割の違いはあるのでしょうか?

富村:
特に意識して棲み分けてはいません。
中長期戦略についても、クリティカルな課題についても、常に共有し、ディスカッションをしながらアクションへと移しています。
違うことといえば、お付き合いしているお客様くらいですね。
これまでそれぞれが築いてきたネットワークがあり、今なおそれぞれで広げている状態です。
互いに職歴はかなり長いですから(笑)、大企業、中小企業、ベンチャーに至るまで、様々な規模のお客様とのネットワークを持っています。
業界も、二人分を合わせたら、かなりのカバレッジになる。
うちのコンサルタントは倉重か私のどちらかを通じて、大抵のお客様と繋がることができていますね。

岡部:
市場のニーズはどのように変化しているとお感じでしょうか。

富村:
激しく変化して行くものと、安定的に求められているものの両方があると感じています。
最近はIoTやデジタルといったテクノロジーの進化ですね。
1960年代に始まった集中型メインフレームが1990年代には分散型クライアントサーバーへ、そしてブロードバンド時代を経て、現在はクラウドによる集中型へと回帰するといったように、うねりながら進化を繰り返してきました。
今では誰もがこのテクノロジーを活用できるようになり、新規プレイヤーが続々と参入して来た。
我々自身も、そうしたプレイヤーと手を組み、新たなビジネスを仕掛けるチャンスだと捉えています。

一方で、お客様の「企業競争力を上げ、継続的に成長したい」という経営課題の根本は大きくは変わりません。
戦略実現のシェルパ(*1)としてお客様を支援していく私たちの立場も、これまで通りです。
事業のバリエーションは増やしつつも、膨大な選択肢の中からお客様に最適な解決策は何かを選び出せる目利き力を、今後も磨き続けなくてはなりません。

#2 従来のコンサルティングファームの枠組みを超える「リアルビジネス」

岡部:
御社の事業内容も変化していますね。
特に2013年末の株式上場を機に、大きな戦略の方向転換を図られていますが、その背景をお聞かせいただけますか。

富村:
設立当初はビジネスコンサルティングのみだった事業領域を、拡大しています。
2014年度に始めたのが、お客様やビジネスパートナーとのジョイントベンチャーやジョイントサービス提供です。
「コラボレーションで価値創造」というビジョンはこれまで通り変わりませんが、市場から得た資金を投入し事業運営にも参画することで、事業成長にコミットするという考え方です。

我々はこうした投資および事業運営を「リアルビジネス」と呼んでいますが、その特徴であり意義のひとつが、新たな事業を始めるにあたっての実現スピードの速さです。

かつて外資系コンサルティングファーム時代に感じていたのは、何を始めるにも本国の意思決定を待たねばならないという、もどかしさでした。
これは日本の大企業でもよくある話でしょう。
しかし我々は母体が小さい分、スピーディーな価値実現が可能です。
今年2月にローソンさんと共同出資したローソンデジタルイノベーションの設立は、その一例です。

岡部:
御社にとって5社目の投資先企業ですね。
システム子会社ではなく、IT戦略子会社であることで市場からも注目を集めていると聞いています。
今後も積極的に投資先企業を増やしながらリアルビジネスを拡大して行く、その狙いについてお聞かせいただけますか。

富村:
リアルビジネスを手掛けるもう一つの意義は、我々のネットワークや知識、経験の幅が一気に広がることです。
特に今は最新のデジタルテクノロジーや、日本にはまだ展開されていないセキュリティソリューションなど、世の中のニーズが高まっている領域を中心に拡大し、我々自身のスキルへと繋げて行きたいとも考えています。

また今後は、社員の起業によるジョイントビジネスも、価値があると判断すれば積極的に支援します。

今や所属企業に関係なくコラボレーションが可能な時代。
優秀な人財を身内に囲うことに拘るよりも、社会に輩出していくことで、多様な人財が集まってくる循環を作りたいですね。
アルムナイも含めた大きな枠組みでのシグマクシスのチームで、ワクワクするような取り組みを増やして行きたいと考えています。

#3 創造性の強化とサービスクオリティのさらなる向上

森:
社員の皆さんは、自ら成し遂げたい事への強い意志と実行力があれば、自由な形かつ徹底的に取り組むことができる。
事業拡大とともに、組織の魅力が一段と大きくなってきているように感じます。

一方で、コンサルティング事業についても、2015年度より大きな変革に取り組まれているとのことですが。

富村:
お客様の経営課題が複雑化して行く中で、我々が取り組むべきことは、やはり継続的なスキルの強化です。
その強化スピードをさらに上げるべく、スキル別のサービスラインを基軸とした事業運営体制に改編したのが2015年度でした。

今年度はビジネス戦略とITを融合させたコンサルティングに取り組む「ストラテジー&システムシェルパ」、プログラム&プロジェクトマネジメントスキルでお客様プロジェクトチームを牽引する「P2シェルパ」、ビジネスへのデジタルテクノロジー活用を推進する「デジタルフォースシェルパ」、企業のイノベーション力向上を推進する「ヒューリスティックシェルパ」の4チーム体制で、価値創造活動に取り組んでいます。

森:
体制改編の効果は実感されていますか。

富村:
もともと、組織の壁は関係なく誰とでもコラボレーションする風土はありましたが、コミュニケーションが更に活性化し、活動のスピードと品質に変化が現れました。
また、異なる専門知識、視点や発想に触れ合うことが日常的になり、その刺激によって創造的なアイデアが出てくる。良い効果が出ていると思います。

岡部:
創造性という点では、ヒューリスティックシェルパが、特徴的ですね。
「アート×ビジネス=組織変革」のキーワードで知られるVision Forestについては、多くの人の興味をひいています。
しかし一方で、どうビジネスに結び付くのかという質問も良く受けます。
具体的なワークショップ内容について、お聞かせいただけますか。

富村:
Vision Forestは、自らの思いを「絵に描く」という、一見ビジネスとはかけ離れたワークショップによるプログラムです。
これから何かに取り組もうというチームで、共通のテーマのもと絵を描くんです。パステルと画用紙を使って。
殆どのビジネスマンにとって「描く」とこは非日常なことだと思いますが、絵を描くと自らの心の内がオープンになって行きますよ。
次に、参加者それぞれが描いた絵を互いに鑑賞し、感じたことを伝え合う。
最後に、自分の絵についての説明。相手の言葉に耳を傾け、意外な一面を知るとともに、自分自身の中で気づきを得る方も多いようです。
こうして足元の仕事に集中しがちだった視野が広がり、もともと持っていた創造性が呼び起こされるわけです。

組織横断的なメンバーによるプロジェクトのビジョニングや、ストラテジーセッションとの組み合わせで実施されることが多いですね。
お客様からは「本音での議論ができるようになった」「組織全体の意識変革に活用したい」といった、高い評価を頂いています。

岡部:
素晴らしいプログラムですね。ずいぶん前から取り組まれていたのですか。

富村:
設立から間もない頃に、当事業の責任者から「どうしても立ち上げたい事業がある」と相談がありまして。
初めは社内からも社外からも理解を得られず苦労しましたが、責任者本人の粘りもあり、ここまで大きくなりました。
経営側としても、社員によるイノベーションをサポートしたいと、取り組んで来ました。

岡部
ヒューリスティックシェルパとともに、2015年度に新しく編成されたもう1つのチームがデジタルフォースシェルパですね。
今やコンサルティング企業は軒並みデジタル系に注力していますが、他社との違いはどんなところにあるのでしょうか。

富村:
デジタルフォースシェルパは、IoTやクラウド、データアナリティクス、AI、ロボティクスといったデジタルテクノロジーを、ビジネスにどのように適用できるかを考え、お客様に提案しているチームですね。
ただし戦略ありきではなく、新しくビジネスを生み出すことを目的に活動している。そこが他社との違いだと思います。

メンバーはR&Dだけでなく、社内外の人財とコラボレーションしながら提案やプロジェクトデリバリーにも取り組みます。
最近では、ソフトバンク社によるIBM Watsonエコシステムプログラムのテクノロジーパートナーとしての活動など、社会に大きなインパクトを与えるテーマも増えてきて、社内で最も忙しいチームになりつつあります。

森:
プログラム&プロジェクトマネジメントの専門部隊、P2シェルパについても教えてください。

富村:
P2シェルパは、お客様が大きなプロジェクトを運営される際の、プランニングや進捗管理はもちろん、課題解決に必要なテクノロジー、スキル、人財を見極め、社内外から調達して解決案を策定、実行するチームです。
要件定義、プロセス設計、プロトタイピング、テスト、運用といった活動ごとのアウトプットの品質を維持しながら、付加価値も創出していくことが求められます。

そのためにはお客様の戦略、業務、人財、IT環境を知り尽くし、業界知識や最新テクノロジーを常にブラッシュアップしていなければならない。
何よりも重視されるのは、様々なステークホルダーの中で実行されるプロジェクトの中で、次に起こり得るリスクを予測して先手を打ち続けられる、経験知です。
P2シェルパでは、この知識や経験知が豊富なコンサルタントが、若手のコンサルタントを現場で育成しながらチームを拡大してきました。
おかげさまで、お客様から継続支援をご依頼頂くケースがここ数年で各段に増えています。

#4 社員の成長を支援する仕組みと求める人物像

岡部:
4つのサービスラインそれぞれが互いのスキル領域を理解し、コラボレーショを基本にプロジェクトを進めているのですね。
そうした環境であれば、組織を超えたネットワークを通じて、自らのスキル領域にも広がりを持たせられるように感じます。

そこで、社員が成長する仕組みについて具体的にお伺いしたいのですが、どのような育成方針や制度があるのでしょうか。

富村:
シグマクシスでは、「CDF(Capability Development Framework)」という仕組みを整備しています。
我々の事業を進めるうえで必要な能力が定義されており、コンサルタントは目標とするレベルに達するための能力開発計画を立て、プロジェクト活動やトレーニングの受講などを通じて実行し、キャリアを形成して行きます。(※詳細は人事部ディレクター田中様のインタビューにて)

とはいえ、新しいテクノロジーがどんどん生まれる時代ですから、CDF自体も年々変化します。
制度に縛られるのではなく、時代の変化に応じて柔軟に成長できる環境を維持し続けたいと考えています。

岡部:
決められた枠内におさまらないという、御社の社風がここにも表れていますね。
それでは御社が求めるのは、どのような人財でしょうか。

富村:
共通して言えることは、地頭の良さですね。
さらには、オープンに情報共有ができて、良い意味で相手を活用することが上手なこと。
そして自らの提案にコミットする粘り強さを持っていること。
やはり、コラボレーションを通じて自らの価値を何倍にも換えられるというところに行きつきますね。
これを楽しめる人財であれば、ハッピーになれる環境だと思います。

どんなに知識や経験を持っていても、一人で何かを始めるのと仲間と一緒に始めるのとでは、そのスピードも品質、そして熱量もまったく違います。
さらには会社の環境や資金力を活用することで、ずっと大きなチャレンジができる。
お話しした通り、当社は意思決定と実行のスピードを重視していますから、大きな野望を持った人と一緒に、世の中が驚くようなビジネスをどんどん仕掛けて行きたいと考えています。


(*1)シェルパ・・・※シェルパとは、エベレスト登山者のパートナーを務める、ネパールの少数民族のことです。
登山者とともに目標を定め、ルートを決めて、必要なメンバーを揃え、荷物を背負います。
登頂の喜びはもちろん、そこに至るまでのリスクも共にし、無事に下山するまでチームを導きます。
シグマクシスの各サービスラインの名称には、「顧客にとってのシェルパであり続けたい」というシグマクシスの想いが、込められています。

【編集後記】

シグマクシス プレミアインタビュー vol.2 人事部 ディレクター 田中様

富村 隆一 | Ryuichi Tomimura【代表取締役副社長】

富村 隆一 | Ryuichi Tomimura【代表取締役副社長】

カリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業後、日本アイ・ビー・エムに入社。リクルートを経て、1994年、プライスウォーターハウスコンサルタント(現PwCコンサルティング)のマネージングパートナーに就任。以後IBMコーポレーション アジア・パシフィック ストラテジー&マーケティング担当ヴァイスプレジデントをはじめ、日本テレコム(現ソフトバンク)、RHJインターナショナル・ジャパンなどで経営の要職を歴任後、2008年にシグマクシス設立。現在、シグマクシス代表取締役副社長。Plan Do See取締役、新生銀行取締役も兼任。