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#3 自分の「好き」を知る。それがキャリア設計の出発点

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#3 自分の「好き」を知る。それがキャリア設計の出発点

小沼:
渡辺さんが起業しようと思ったのはどうしてなんですか?

渡辺:
中高時代の話にさかのぼるんだけどね・・・。
僕は麻布中という都内の六年一貫校に通っていたんだ。
当時の麻布の授業は、ものすごく分かりづらくて、本当に意味不明(笑)。
小学校の頃に通っていた塾はすごく分かりやすくて、勉強がとても楽しかったのにね。
それが中学に入ったら、勉強が全く面白くなくなって、モチベーションが一気に下がってしまった。
それで中3の頃は、部室やゲーセンとかでプラプラ過ごしていた。
でも、家に帰ると後悔するんだよね。
「今日もまた無駄なことに、時間を使ってしまった…」と(笑)。
勉強をする気はしないけど、少なくとも、“つまらないこと”はやめて、毎日なるべく“楽しいこと”だけに時間を使おうと考えたんだ。
で、どうしたかと言うと、毎日記録をつけることにしたんだ。
楽しいと思ったことは何か、つまらないと思ったことは何かという記録をとっておいて、翌日からつまらないと思ったことをやらないようにしようと考えたんだよね。

小沼:
例えばどんなことをやらなくなったんですか?

渡辺:
僕は将棋部に所属していたのだけど、将棋を指すときに、時間つぶしみたいに遊び半分で指していると、後でつまらなかったなと感じる。勝敗に関係なくね。
でも、自分がしっかり研究した作戦を試してみるとか、さらにその作戦がうまくいったというときには、もの凄く楽しい。

小沼:
戦略家としてやるってことですね。

渡辺:
まさにそう。将棋を指すという行為は同じでも、背景が全然違うと面白さが違っていたんだよね。
一年ほど記録をつけていくと、そういうことに気付いていったんだ。
そして、自分が何を好きで、何を嫌いかっていう情報がだんだん集まってきて、「俺ってこういうことが好きなのかな?」ということが見えてきた。
知的創造作業の快楽が自分にとっては大切だとか、人生について考えるのが楽しいんだとか、人の相談に乗るのが好きだということが分かってきた。

小沼:
高校生で、ですか?

渡辺:
高1だね。

小沼:
早熟ですね。

渡辺:
暇だったからね(一同笑)。勉強は何もしないので、時間が膨大にあったから。
それで、自分の「好き」と「嫌い」を分析して、人生相談業みたいなことをやりたいと思うようになったんだ。
だけど、人生相談業という会社はなさそうだと高校生ながらに分かるので、自分で起業してやるしかないだろうなと考えた。
そのような訳で、かなり以前から起業家志向だったんだ。

小沼:
想いとかやりたいことが先に立ったということですね。

渡辺:
まさにそうだね。想いを実現するための「手段」としての起業だね。

小沼:
一橋大に入った後、就活はどうしたんですか?

渡辺:
僕らの就活時は、新卒採用が冷え込んでいた頃。一橋では都銀に人気がある時代だった。
でも、僕は起業家志向だったので、経営経験が積める仕事に就くため、ベンチャーキャピタル業界かコンサルティング業界に行くつもりだった。
一橋なのに都銀を全く受けなかった(笑)。

小沼:
そんな業界に目をつけるなんて、感度高いですねぇ。

渡辺:
当時の一橋ではかなり珍しかったと思うよ。
ベンチャーキャピタル業界が第一希望だったので、卒論のテーマもベンチャーキャピタルの研究にしちゃった。
ゼミの内容と全然関係ないのに(一同笑)。
当時、そんな研究している学生はいないから、「君はベンチャーキャピタルにすごく詳しいね」と就活でもびっくりされるんだよね。
受けたベンチャーキャピタルはすべて内定をもらえて、第一希望のベンチャーキャピタルに入社するつもりだった。

小沼:
なんで行かなかったんですか?

渡辺:
内定後の懇親会で、僕がベンチャーキャピタルの役員の方に「これからはハンズオンで経営支援していく必要がありますよね?」と言ったら、その方が「その通りだ。うちの会社もそうならなければいけない。ぜひ、それを渡辺君にやってほしい」と仰って下さった。
普通はものすごくありがたい話だよね。

小沼:
ですよね。

渡辺:
でも当時の僕は、「大学出たばかりの自分に期待するなんて、ハンズオンで経営支援するのがどれほど難しいのか分かっているのか。本気で取り組むつもりがないんじゃないか」と思っちゃったんだ。
リップサービスというものが分からなかったんだね(笑)。
仕方ないから、コンサル業界にしようと。
ただ、英語は絶対嫌だったから、外資系はやめておこうと思っていた。

小沼:
英語が嫌いだって本にも書いてありましたよね(一同笑)。

渡辺:
「英語を話せなくてもいい」と良く言われるけど、読み書きはできないとさすがにまずいからね。
僕は読みもできないから(笑)。
それで内定をもらったシンクタンクの戦略コンサル部門に入ったんだよね。

小沼:
当時の三和総研(現 三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に入られてから、どんなプロジェクトをしたのですか?

渡辺:
三和総研では、起業するうえで特に役立つ新規事業立ち上げのコンサルティングを中心に担当していたね。
素晴らしい先輩方にも恵まれて、本当にいい経験をたくさんさせてもらえたと思う。
それに自分の将来に役立つことを経験させてもらえているので、モチベーションもすごく高く、自然に仕事に打ち込むことができたのも良かった。
そんなこともあって、入社4年目には自分で案件をとるポジションに当時最年少で昇格できたんだ。
会社が楽しくて、徹夜とかしながら働いていたよ。

→#4 起業するリスクを冒してでも、手に入れたかったもの

小沼大地 | Daichi Konuma【共同創業者・代表理事】

小沼大地 | Daichi Konuma【共同創業者・代表理事】

一橋大学社会学部・同大学院社会学研究科修了。青年海外協力隊(中東シリア・環境教育)に参加後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。同社では人材育成領域を専門とし、国内外の小売・製薬業界を中心とした全社改革プロジェクトなどに携わる。2011年3月、NPO法人クロスフィールズ設立のため独立。世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shapers Community(GSC)に2011年より選出。


照沼かおり | Kaori Terunuma【事務局(広報・バックオフィス)】

照沼かおり | Kaori Terunuma【事務局(広報・バックオフィス)】

慶應義塾大学総合政策学部卒業。三井物産株式会社に約7年間勤務し、南米(ペルー・チリ)での駐在を含め、経理や内部統制など管理業務、及び南米向け金属資源投資案件のプロジェクト推進に従事。2013年8月よりクロスフィールズに参画し、広報・バックオフィスを担当。


渡辺 秀和|Hidekazu Watanabe【代表取締役社長 CEO】

渡辺 秀和|Hidekazu Watanabe【代表取締役社長 CEO】

一橋大学商学部卒業。三和総研(現:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)戦略コンサル部門にて同社最年少マネージャーとして活躍。株式会社ムービン・ストラテジック・キャリアで5年連続No.1キャリアコンサルタントとして活躍後、2008年にコンコードエグゼクティブグループを設立。2014年著書「ビジネスエリートへのキャリア戦略」を出版。コンサル業界、ファンド、事業会社幹部、起業家などへ1000人を越える相談者の転身を支援。