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#2 小沼代表が描いたキャリア戦略とは?

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#2 小沼代表が描いたキャリア戦略とは?

渡辺:
なるほど。では、ずっとコンサルタントをやろうと思ってマッキンゼーに行ったのではなく、将来は二つの世界を繋ぐような事業をやろうと思って入社したんだね。

小沼:
そうですね。起業するかどうかまでは分かりませんでしたが、この二つの世界を繋ぐような何かしらの活動をやりたいと思っていました。
自分が起業するか分からないですし、それをNPOの世界からやるのか、ビジネスの世界からやるのかも分かりませんでした。
ただ、そういったことをやりたいんで、マッキンゼーには3年間くらいかなと腹をくくって入社しました。

渡辺:
自分のビジョンを見据えて、キャリアを選んでいくという発想を持っていたんだね。
マッキンゼーを離れようと思ったのは、何年くらい経ってから?

小沼:
3年で辞めようと初めから決めていた面もありましたが、具体的に退職後のことを意識したのは2年目の後半くらいからです。
2年目の半ばくらいにアメリカに半年間行く研修があって、そのときにサンフランシスコに行きました。
すると、そのサンフランシスコで僕がやりたいなって思う世界観を実現しているNPOがいくつもありました。
そういうNPOを見て刺激を受けて、ビジネスプランを自分も書いてみようと意識してやり始めたのがそのときです。

渡辺:
なるほど。そういう機会があって、ますます想いが強くなったんだね。
実際に創業したのはいつだったの?

小沼:
2011年の3月に会社を辞めて、5月に創業をしました。
辞めたのが、震災があった2011年3月11日だったのです。
退職の挨拶メールを書いているときに揺れが来ました。そのまま避難してという数奇な運命で。

渡辺:
それはなんともすごい運命だね。

小沼:
そうなんです。日本全体が大変な状況に陥っていたので、事業立ち上げの準備をしようとしても上手く進まず、それであればと東北の復興支援の活動に2ヶ月間ほど携わりました。
退職していて、ある意味では時間が有り余っていたので。
その活動が一段落した5月に、共同創業者の松島由佳と二人でクロスフィールズを立ち上げました。

渡辺:
なるほど。ということは、そのときには、今のクロスフィールズのビジネスの構想はあったんだね。

小沼:
そうです。辞める直前に有給期間なども使って、いろいろな企業さんと会ってテストマーケティングをしていました。
これは可能性があるなと思ったところで、起業を最終的に決意することができました。

渡辺:
そこまで準備を整えていたんだ。さすがだね。
起業までの一連のストーリーを聞いていると、とても戦略的だ。
新卒で社会貢献の世界に入り、そこで自分の軸をつかみつつ、国際協力の経験を積む。
さらにコンサルティングファームで問題解決能力や経営に関するスキルを身につける。
そして、自分の軸と経験が積み重なる事業領域で、起業する。
しかも、いきなり起業するのではなく、テストマーケティングして、顧客のニーズを確認しながら、事業モデルを固めた後で踏み出しているよね。
でも、その事業で起業するのに必要な経験やスキルを持たないまま起業する人も多いし、事業の検証をしないまま、いきなりはじめてしまう人も少なくないんだ。

小沼:
渡辺さんの本に書いてあった通りです。
NPOを創業するというのは、端から見ると向こう見ずなキャリア選択かもしれないんですけど、僕自身としてはしっかりキャリアデザインしていました。
「ビジネスと社会貢献を繋ぐ」ということが見えてからは、そこから将来どのようなことをやりたいか、逆算すると何が必要かと考えて、コンサルティング業界に入りました。
起業する際も、一回事業会社に行ってから起業するかどうかも考えました。
ただ、色々な人にアドバイスを聞いて今のタイミングがベストだと判断したので事業会社は選びませんでしたが。
衝動に突き動かされてやったというよりは、見極めてからのスタートだったと思います。

渡辺:
そうなんだよね。自分の生きる道がクリアに見えると、戦略的に考えられるんだよね。
逆に、「起業でもするか」、「起業しかない」というような“でもしか起業”の人の方が、むしろ思い切りよくいきなり起業しちゃっている。
深い想いをベースに持っている人は、しっかり戦略的に起業しているケースが多い。

小沼:
僕自身も想いが先に立って、そのあとスキルをどうつけるか考えるべきだと思うので、想いから逆算したキャリア戦略っていうのが大切だと感じています。

それと話は少し逸れるんですが、仲間がいたこともすごく大きかったです。
実は大学時代の友人たちの中でも昔の想いを大事にしたいという思いを持っている仲間を集めてシェアハウスをしていました。
そこでいろいろな人たちと集まって、定期的に「何か将来やろうぜ」という話をする勉強会のようなコミュニティをやっていたんです。
そのメンバーの一人が共同創業者の松島でした。
今度、一橋ラクロスの同期がうちに入社するのですが、それも全部同じコミュニティの仲間です。
「このメンバーでなんかやろう」ということがあって、その中からクロスフィールズの事業が立ち上がったという感じでした。

渡辺:
お客さんと仲間に支えられながら、スタートしているんだね。
実際に経営してみて、今はどうですか?

小沼:
「いつが一番大変でしたか?」と時々聞かれるのですが、「今日です」っていうのが素直な答えです。
もちろん、一番楽しい瞬間という質問への答えも全く同じ答えなんですけど(笑)。
両方ともずっとレベル感があがり続けているなという感じがあります。
応援いただいたり、期待されたり、一緒に働いている仲間が増えたりすると、その分だけ嬉しいですし、楽しいですし、やりがいを感じます。
一方で、同時に責任とそこから生じる胸が締め付けられるような想いもどんどん増えていますね。

渡辺:
わかるなあ(一同笑)。
創業者たちが共通して持っている感覚かもね。

→#3 自分の「好き」を知る。それがキャリア設計の出発点

小沼大地 | Daichi Konuma【共同創業者・代表理事】

小沼大地 | Daichi Konuma【共同創業者・代表理事】

一橋大学社会学部・同大学院社会学研究科修了。青年海外協力隊(中東シリア・環境教育)に参加後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。同社では人材育成領域を専門とし、国内外の小売・製薬業界を中心とした全社改革プロジェクトなどに携わる。2011年3月、NPO法人クロスフィールズ設立のため独立。世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Shapers Community(GSC)に2011年より選出。


照沼かおり | Kaori Terunuma【事務局(広報・バックオフィス)】

照沼かおり | Kaori Terunuma【事務局(広報・バックオフィス)】

慶應義塾大学総合政策学部卒業。三井物産株式会社に約7年間勤務し、南米(ペルー・チリ)での駐在を含め、経理や内部統制など管理業務、及び南米向け金属資源投資案件のプロジェクト推進に従事。2013年8月よりクロスフィールズに参画し、広報・バックオフィスを担当。


渡辺 秀和|Hidekazu Watanabe【代表取締役社長 CEO】

渡辺 秀和|Hidekazu Watanabe【代表取締役社長 CEO】

一橋大学商学部卒業。三和総研(現:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)戦略コンサル部門にて同社最年少マネージャーとして活躍。株式会社ムービン・ストラテジック・キャリアで5年連続No.1キャリアコンサルタントとして活躍後、2008年にコンコードエグゼクティブグループを設立。2014年著書「ビジネスエリートへのキャリア戦略」を出版。コンサル業界、ファンド、事業会社幹部、起業家などへ1000人を越える相談者の転身を支援。